施術者にとって大切な「真摯に身体に向き合うこと」

一流トレーナーに学ぶ、大切なこと

今回は施術者にとって大切なことについてのお話です。
一流選手の陰には一流のトレーナーや施術者がケアに当たっていることが多くあります。
そんな人たちの話を聞くと思うのが、「こうした一流の人たちは身体のことをよく知っているな」ということです。
「身体のことをよく知っている」とは、技術やテクニック・知識としてだけではありません。
身体について真摯に向き合い、より深く知ろうとしているからこそ得られる知恵のようなものを蓄積しているように感じるのです。
そして、得たものを施術やケアとしてアスリートたちに与えているからこそ、結果が出ているのでしょう。

ともすれば、施術に関しては技術・テクニックを磨くことに走りがちです。
技術があれば、身体のケアが上手にできるように感じるからです。
もちろん、技術の研鑽は大事です。
ですが、施術者にとって大切なことは腕を磨くことの根底に、身体に対して真摯に向き合う姿勢を忘れてはいけないのです。

白金台「ピタゴラスの手」では、施術の技術より先に「身体や施術に対しての考え方」を大切にしています。
「身体や施術に対しての考え方」の根底には、身体に対して真摯に向き合う姿勢があるのです。

真摯に向き合うからこそ、見えてくるもの

施術者にとって「身体に対して真摯に向き合う姿勢」が大切だというと、それは当然のことだと思われる方も多いでしょう。
施術を受けられる立場ならば、真摯に向き合ってくれない施術者のところは避けたいのは当然のことです。
真摯さが大切だという理由は、お客様の立場に立てば当然なのですが、それだけではありません。

身体に対して真摯に向き合う姿勢こそが、身体に対しての深い知恵をもたらしてくれるものだからなのです。
先ほど一流のトレーナーの話もしましたが、「身体のことをよく知っている」と感じさせる理由は、まさに身体について真摯に向き合い、より深く知ろうとしているから。

施術を通して身体に向き合っていくと、さまざまな気づきや発見があります。
この気づきや発見も、身体に対しての向き合う姿勢によって、浅くもなり、深くもなるのです。

もちろん、これらの気づきや発見は、おおもとに専門知識があるからこそ、得られるものではあります。
しかし、それだけではなく、どのように身体に向き合うのかという姿勢にも左右されるものなのです。

施術者として長く仕事をしていくには、最初に得た知識や技術だけでは十分ではありません。
その後の学びの方向性に影響を及ぼすものは、仕事をしながら身に付けていくことになるのですが、その方向性を決めていくひとつが、「真摯に向き合う姿勢」です。

真摯に身体と向き合うなかで発見したことを考えたり、深めたりするなかで、次の発見や気づきにつながり、得たものを施術などに生かすことで、さらなる気づきや発見につながっていく、そんなサイクルを作っていくことができると考えています。

そのなかで、身体に対しての本質的な理論の構築なども可能になっていくことでしょう。

施術に興味がある方や、仕事にしてみたいと考えている方には、大切にしていただきたい視点です。
心にとどめて、時折思い出していただければ幸いです。

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白金台「ピタゴラスの手」で行っている施術「ワーニッツ」ご興味のある方、仕事にしてみたいという方は、ぜひ、ご連絡をください。

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