正しい姿勢を身につけて、どうするのか?
体の基本的な動きを味わうことはクセになる
今回は、身体の基本的な動きを味わうことについてのお話です。
これは、今まで施術を受けに来られた方にも、これから受けたいと考えていらっしゃる方にも、頭の片隅に置いておいていただきたい内容です。
身体の基本的な動きとは、立つ、歩くといったものを指します。
毎日の日常のなかで行っている動作です。
白金台「ピタゴラスの手」では、「正しい姿勢が大切」ということをお伝えしています。
正しい姿勢を身につけたならば、ぜひ日常のなかの基本的な動きとして活かしていただきたいのです。
例えば、通勤や散歩のときに歩くとき、信号で待っているときの立っている姿勢、料理をするときの台所での立ち方、高いところの棚に手を伸ばすときの姿勢などの動きの中で、正しい姿勢を意識しながら動いてみるのです。
立っているときの重心はどうなっているのか。
歩いているときの足の裏の感覚はどんなかんじか。
手を伸ばした時、どの部分を伸ばしているのか。
腰や肩など力が入っている部分はないかどうか。
どの部分を起点にして身体を動かしているか。
など、ひとつひとつの動作を行いながら自分の身体の感覚を味わっていくのです。
身体の動かし方について小さな試みや発見を重ねていくなかで、身体を動かすことが楽しくなっていくことでしょう。
こうした基本的な身体の動きを味わうことは、ヤミツキになるというのでしょうか。
クセになります。
立っているだけでも、足の裏や重心の感覚、太ももやお尻、腰の力の入り具合、呼吸の変化、頭や腕や背中の位置、その時の体の中の力の流れ、そして、微調整しながら身体を動かしたときの感覚の変化など、身体についての情報を感じ取り、味わっていくことが楽しくなるのです。
歩く、腕を伸ばすなどの動作になると、身体のなかでさらに多くの感覚が出てきます。
微細な動きを様々に試みたり、その発見を楽しむ幅も広がっていきます。
地味だけれど、投資効果の高い施術の受け方
これは、例えば、小学生の時の「できなかった逆上がりができた」とか、「バク転ができるようになった」というような喜びや衝撃ほど派手な感覚ではないかもしれません。
もっと、地味なものですが、こうした感覚や発見の積み重ねが、身体に対しての考え方や向き合い方にも変化をもたらしていくのです。
施術やワークショップを通して、身体について向き合う時間をとったならば、その時だけの経験や体験にせず、施術・ワークショップの後も施術のなかで得たものを日常生活にどんどん活かしてほしいと願っています。
地味に感じるかもしれませんが、日常に活かすことで施術やワークショップの投資効果が高まります。
日常に活かし、意識をして身体を動かすことで感覚が育っていき、感覚が育っていくので、また身体を動かすことが楽しくなる。
細部にまで感覚や意識を働かせながら動かすことができるようになる、というように、よいサイクルが回っていき始めるのです。
立つこと、歩くことなどのシンプルな動作が楽しくなっていきます。
このような感覚は味わおうとしなければ、味わうことはできません。
ないことにしても、それでも生きていくことはできますし、身体を動かすこともできるからです。
身体に対しての感性が求められるのはアスリートだけではありません。
身体と切り離して生きることができる人はいないのですから、特にスポーツや身体を動かすことに興味がない人にも、ご自身の感覚を深めていくことはプラスになることでしょう。
施術を受けられたことのある人は、ぜひ、受けたアドバイスを思い出して、身体の動きや感覚を味わってみてください。
そうでない方も、日常の姿勢や基本的な動作を味わうところから始めてみてはいかがでしょうか。
施術だけではなく、ワークショップを体験されることで、身体や動かし方について深く知ることもできます。
施術、ワークショップのお問合せ、お申込み、お待ちしております。
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