身体をリセットする瞑想
瞑想によく似ている「リマッピング」という方法
以前、「座禅や瞑想中に眠くならない方法」について書きました。
今日は、身体と瞑想について書いてみます。
書店に行っても、瞑想の本を見かけるようになりました。
瞑想の目的は人それぞれでしょうが、
・心を落ち着けるため
・集中力がアップする
・仕事がうまくいく
などの効果を求めている人が多いようです。
ビジネスマンなど忙しい人にとっては、気持ちをリセットできる機会になっているのでしょう。
白金台「ピタゴラスの手」では、施術の時に身体の「リマッピング」ということをお伝えすることがあります。
「リマッピング」とは言葉の通り、地図の書き換えです。
これは身体の感覚を深めながら書き換えていく、一種の瞑想とも言える方法です。
瞑想が「心を静かにして、何も考えない時間」ならば、リマッピングは「深く、ていねいに自分の身体の感覚を確認していく時間」といえるでしょう。
リマッピングでは、時間をかけながら、身体の位置関係や感覚をひとつひとつ確認していきます。
例えば、身体の奥行きを、実際の骨格よりも薄く感じていたり、肩の位置が身体の前に行き過ぎていたり、逆に後ろに行き過ぎていたりということがあります。
また、思わぬところに力が入っていると、そのことが姿勢に影響を与えていることもあります。
そういう部分をひとつひとつ確認していきながら、よりニュートラルな状態へ戻していくことで、身体のリセットをしていきます。
なぜ、リマッピングが必要か
身体をリセットするリマッピングは、なぜ必要なのでしょうか。
身体のなかには感覚を感じていない部分もあります。
不思議ですが、自分の身体だからといって、全身くまなく、同じように感覚があるわけではありません。
意識のなかから抜けている部分があるのです。
背中や、自分では見えない部分、日頃意識をしていない部分など、個人差はありますが、感覚として抜けている場所があります。
また、身体のなかの距離感を広げてあげることで、身体を豊かに伸びやかに使うことができるようにもなります。
逆に、身体のなかで感じている距離感が短いと、身体を縮める方向で使ってしまいがちです。
少しの違いようですが、そうした部分をひとつひとつ再認識していただくことで、身体全体の感覚を取り戻していくことができ、その結果、より、身体を上手に使えるようになっていくのです。
これらの作業は時間がかかりますが、ご自身の習慣やクセと向き合うことでもあります。
また、日頃の身体の使い方や生活の習慣などを振り返る機会にもなります。
身体のクセを取り除き、自覚してニュートラルな状態へと戻しやすくなると、身体の不調や痛みと縁遠くなるだけではなく、身体の使い方や動きに変化をもたらすのです。
身体の声を聞きながら、自分と対話する
身体は意識せずとも、動いてくれるものです。
また、身体の感覚が、一部分 抜け落ちていても、日常生活に支障をきたすことは、あまりありません。
ですが、身体のクセや習慣、意識の抜けやすい部分を知っていることで、身体の使い方を意識する、正しい姿勢を意識するということができるようになるのです。
身体のクセは、長く続くと腰痛や膝痛、股関節の痛みなど、身体の不具合につながることがあります。
白金台「ピタゴラスの手」で「正しい姿勢が大切」ということを言っているのは、こうした理由があるからです。
身体のリマッピングは、身体の感覚を深め、向き合っていく作業でもあります。
まさに身体の声を聞きながら、自分と対話をしていくようなもの。
それが身体のクセや習慣、現在の状態と向き合い、調整し、リセットすることで、より健康な身体を作っていくことができるのです。
もしかしたら、あなたにはよく行く整体院やマッサージ、病院などがあり、そこに行けば大丈夫と思われているかもしれません。
確かに、そのような先生のお世話になることで、身体も整うでしょう。
でも、ご自身の身体ですから、他の人のお世話になる前に、こまめにご自身でリセットすることができ、整えることができた方がよいのではないでしょうか。
正しい姿勢を知り、より身体の感覚に敏感になることで、ちょっとした変化や不調などに気が付きやすくなります。
早く変化に気が付けば、その分、対策や調整もしやすくなるもの。
いつもお世話になっている病院や整体の先生などにも、ご自身の身体の変化をきちんと伝えることができることでしょう。
このように、正しい姿勢を知って、リマッピングなどで
日頃からご自身の身体の感覚を探って、身体の声を聞きながら、自分と対話をしていくことや、リセットしていくことが、身体の土台づくりにもつながります。
一般的な瞑想は、心のつながりの部分を言いますが、今回は白金台「ピタゴラスの手」ならではの、身体からのアプローチについて書いてみました。
ご興味のある方は、お問い合わせください。
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