【生きるためだけの呼吸でよいのか?】
生きるために欠かせない、呼吸
生きていくために絶対に必要なことはいくつかありますが、呼吸もそのひとつ。
呼吸を止めるといっても、長時間は無理です。
人にとって、呼吸をしないで生きることは不可能なことなのです。
白金台「ピタゴラスの手」では、呼吸の大切さについて、お伝えしています。
施術をして、様々な人の身体に関わっていて感じること。
それは、欠かすことができないものであるにも関わらず、十分に深い呼吸ができていない人が多いということです。
施術のなかで、その方の今の呼吸の問題点をお伝えして、深い呼吸をするためのコツをお伝えしています。
呼吸も人によって個人差がありますので、その方にあった身体の使い方と一緒にお伝えすることで身体の動きに変化をもたらすことができるのです。
生きるためだけの呼吸でよいのか?
深い呼吸や身体の様々な部分にアプローチをする呼吸をお伝えしつつ、さらに感じていること。
それは「生きるためだけの呼吸でよいのか?」ということです。
息をしないと生きていけないのですが、
生きるためだけに息をするのはもったいないと思いませんか?
呼吸にはガス交換の機能だけではなく、自分である程度自由にコントロールをしていけるという特性があります。
心臓をゆっくり動かそう、腎臓をフル回転で働かそう、ということは意識してもなかなかできるものではありません。
ですが、呼吸に関してはゆっくり、深くというように意識を変えることで質を変えていくことができるのです。
つまり、あなたの意思で関わっていくことができるのです。
呼吸は心の動きと密接に関わっています。
呼吸を意識することで心をまるくすることができたり、容器に砂や水を入れて振った状態のような心を砂と水に分離していく、といったことができるようになります。
心をまるくしたり、シェイクされたような心の状態を分離していくということができると、いつもは緊張していたり、あがったりというときに心を落ち着かせ、いつもと変わらず実力を発揮するということができるようになります。
あるいは、いつも以上に力を発揮するということもあるかもしれません。
呼吸の効用
呼吸はうまく使うことで、テコの原理のような力を発揮することができます。
小さな力で大きなものを動かすように、呼吸を使うことで、身体の動きや何かをするときの助けにすることができるのです。
身体をゆるめるということも、呼吸をうまく使うことで簡単にその状態に持っていきやすくなります。
呼吸をとおして身体の動きに変化を起こすということは、ムーブメントなどを通してお伝えしているのですが、プロのピラティスやヨガ、太極拳などの指導者の方々にも体験して効果を実感していただいております。
こうした効果があるのに、生きるためだけの呼吸で終わってしまうのはもったいないことだと感じているのです。
ある程度、身体全体を使った呼吸ができるようになったならば、心を落ち着けたり、奮い起こしたりといったことに呼吸を使ってみてはいかがでしょうか。
モチベーションを上げると言われるような効果も呼吸を通して得られるのではないかと思います。
身体を維持するための手段として呼吸は必要ですが、それだけに終わらずに呼吸の可能性を探求してみることをおすすめしているのです。
ぜひ、生きるためだけの呼吸に終わることなく、身近にある呼吸の力を存分に活用してください。
「呼吸を生活の何かに活かす」という視点で考えはじめると、あなた独自の呼吸の効用も発見できるかもしれません。
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