感覚を鍛えるためのバランスパッドの効果的な使い方

正しい姿勢をつくるための秘密兵器 バランスパッド

前回、「感覚を取り戻せ」ということで、身体の感覚には濃淡があって、感覚がない部分や薄い部分がある場合に取り入れたらよい方法をお伝えしました。
今回は、その続きとして、感覚を取り戻すために、自宅でできる方法のご紹介です。
それは、バランスパッドを使ってみることです。
バランスパッドとは厚みが5~6センチくらいある50センチ四方のクッション性の素材でできたパッドをいいます。
クッション性があるため、その上に乗ると体重がかかっている部分が沈みます。
両足で立ったときに、左右均等に体重がかかっていないと、より重心がかかっている方が沈みます。
重心が前にかかっていれば、前に沈み、後ろにかかっていれば後ろにかかるというように、その上に乗ることで、体のバランスがどのようになっているかが自分自身でもわかるという便利なものです。
ちょっとした重心の移動がバランスパッドを通して自分でもわかるので、より感覚を鋭くして身体に向き合うことができます。
白金台「ピタゴラスの手」では、「正しい姿勢が大切」とよく言っているのですが、自力で「正しい姿勢」は作りにくいのです。
そもそも、まっすぐの感覚がずれていたり、鏡を見ても視覚にずれがあるなど、自分の目だけで確認するには限界があります。
施術やワークショップをおすすめしている理由は、一度でも客観的に「正しい姿勢」を確認しておくと、自己調整の精度が上がるから。
バランスパッドを使うことで、さらに微細な感覚を磨くことができます。

感覚を育てるバランスパッドの使い方

このバランスパッドの上で目をつぶったまま、片足で立ってみると、これがなかなかうまくいきません。
実際にされるときには、周りに注意してトライしてください。
たった数秒でも、身体がフラフラして、まっすぐ立っていることが難しく感じます。
こうしたことを地道に続けていると、足の裏の感覚が育ってきて、歩くときの地面のとらえ方が変わってきます。
片足が難しければ、両足で立って重心がどこにあるのか、日ごろ床の上に立つ時とは違った細かな動きを感じてみるだけでも発見があることでしょう。
同じ動作をしていても、床の上とは違う感覚を育てていくことができるのがバランスパッドのよいところです。
こうした道具を上手に使うことで、自覚しにくい感覚を少しずつ自覚することができるようになるのです。
立つという動作は、日常生活の中で毎日していることでしょう。
きちんと立つことができ、正しい姿勢で歩くことができれば、それだけで身体をリセットすることができます。
その正しい姿勢チェックができないという人に、バランスパッドは手頃な道具だといえるでしょう。

自分でできるとはいえ、できれば、白金台「ピタゴラスの手」の正しい姿勢チェックを一度受けていただくこともおすすめします。
客観的な専門家の視点が入ることで、より精度の高い「正しい姿勢」の感覚がつかめ、ご自宅でも正しい姿勢の再現がより簡単になるからです。
また、施術やワークショップを通して、身体の動かし方まで体得されると、日常の動作やスポーツなどでのパフォーマンスの向上にも、お役に立てることでしょう。
詳細につきましては、下記電話番号にお問い合わせください。

簡単な方法ですので、こうしたツールを上手に使いながら、ご自身の身体と対話することで身体の変化を感じてみてください。

【あわせて読みたい関連記事】
感覚を取り戻せ

鏡はあなたに嘘をつく

腰痛、股関節、膝の痛みが出た時は、姿勢をチェックするタイミング