施術中の痛みについて―痛みの効用2―
ワーニッツの施術は痛い?
今回のテーマは、施術のなかの痛みについて。
白金台「ピタゴラスの手」の施術「ワーニッツ」は、正直にお伝えすると、若干痛い場合があります。
「痛い」という表現を聞いて想像される「痛み」は人によって異なることでしょう。
ワーニッツの痛みは、身体に「圧」をかけていくときに起こる痛みです。
骨をバキバキといわせるようなこともなく、針などで突くような鋭い痛みでもありません。
ゆっくり、じんわりと身体に効くような痛みなのです。
ワーニッツの施術で痛みが起こる原因として考えられることは、いくつかあります。
身体のなかの圧が不足している場合、あるいは過圧気味の場合、つまり、圧のバランスが適切でない場合や身体の動きが止まっている場合に痛みが起こっていることが多いのです。
身体の動きが止まっている場合には、代謝が落ちていたり、熱量が落ちているために、その部分が冷たいことがあります。
圧をかけることで、止まっている部分を動かすために痛みが伴うことがあるのです。
また、圧のバランスが適切でない場合には、施術で身体に触れることで正しい圧を感知させていきます。
それにより、圧が戻り、体の感覚と動きをつなげていくことができるのです。
「圧のバランス」と聞くと、「なんだろう?」と思われる人もいらっしゃるでしょう。
このあたりのことは施術を実際に受けながら説明を受けたほうがわかりやすいのですが、簡単に、身体の状態が正常に整っていない状態だと考えてください。
不思議ですが、自分の身体であっても、自分自身で感覚を認識できない部分は少なからず存在します。
全身の感覚がまんべんなくあるわけではないのです。
ワーニッツの施術では、「圧で生じる痛み」を手掛かりに、全身の施術を行うことで身体と感覚をつなげていく作業を丁寧に行っているとも言えます。
スポーツのプロやセミプロの人々、ヨガやピラティスなど身体を動かすことを仕事にされている人々に愛好されている理由の一つが、この身体と感覚をつなげていくことで、身体のパフォーマンスを向上させることができることにもあるのです。
痛くない施術、短時間で終わる施術がよいのか?
近頃では、「痛い施術はよくない」「時間をかけて行う施術はよくない」とおっしゃる方がいらっしゃいます。
その理由として挙げられるのが、「痛いからといって、効いているわけではない。」「痛みを伴わずに成果をあげることもできるはず」「時間をかけて行うということは、問題の場所やポイントを短時間で把握できていない可能性がある。」ということです。
要するに、施術が未熟であるということでしょう。
ワーニッツの施術は痛みもありますし、1時間半~2時間前後の施術ですので、短時間で終わるわけでもありません。
「痛い施術、時間がかかる施術はよくない」ということに対しては、施術の内容や、施術を受けられる方の体調や問題点によって変わってくることではないかと考えております。
白金台「ピタゴラスの手」では、一定の時間、しっかりと身体と向き合う手段としての痛みは善であるととらえています。
痛みが、あなたの身体を向上させるための必要なものであると認識しているからです。
身体は痛みというサインを使って、さまざまなことを私たちに教えてくれています。
そうした体の声を上手にひろうことが、身体との関係を見直すヒントになるとも考えられます。
なぜ、施術中にこの部分が痛いのか。
身体の使い方の問題なのか、その他の原因が考えられるのか。
どういった習慣が、この痛みにつながっているのか。
など、施術中の痛みがあることで、身体や習慣を見直すきっかけにつながっていくのです。
数回の施術で身体の習慣も改善され、施術中の痛みもゆるやかになっていきます。
感覚とのつながりも感じられるようになっていくことでしょう。
少々痛みは伴いますが、白金台「ピタゴラスの手」で、ご自身の身体と向き合い、身体とその感覚をつなげていくことで、新しい身体のパフォーマンスを手にしてはいかがでしょうか。
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