身体に関する「いつもの常識」を疑ってみる
女性の間で流行っている洗顔法
最近、女性の間で「朝洗顔しない」ということが流行っているそうです。
洗いすぎは肌によくない、負担をかけるということで、洗顔料を使わずにお湯やぬるま湯を使って洗顔をするという方法だとか。有名女優やメイクアップアーティストの方も実践されていることで、広がっているようです。
それについて、専門家は「朝も肌が汚れていないわけではない。寝具の汚れが付く場合がある。分泌物も出ているので、洗顔料を使わないというのはいけない」と言っているようです。
しかし、実際には、朝洗顔をしない女性が増えてるところをみると、その方法が身体にあっていると感じている人が多いということなのでしょう。
皮膚は皮一枚でつながっていて、身体のどこにもつなぎ目はありません。
皮膚で身体の外側と内側はきちんと分けられています。それでいて、老廃物や潤いなど内側で不必要な物、外側に必要なものは身体のなかから出るしくみになっています。
白金台「ピタゴラスの手」の施術は、ロルフィングもワーニッツも、実際に肌に触れて身体を整えていくものですが、施術を通して、こうした不思議な構造や機能を感じるたびに、驚嘆を感じずにはいられません。
身体そのものが、あれこれと構いすぎなくとも、正常な状態を保てるだけの力を持っています。
私たちが施術を通して行っていることも、その力を引き出すためのものでもあるのです。
身体や健康について、世間の常識ではなく、自分の身体を中心に考える
洗顔の話が出ましたが、髪にも同じようなことが言えます。
つまり、「洗いすぎはよくない」。
抜け毛や薄毛、においなどの髪のトラブルは洗いすぎが原因だと言われています。
実際にはお湯だけでも、身体の汚れはかなり落ち、洗いすぎることで皮脂を取りすぎ、過剰な分泌物が出ることが、においの原因になると言われています。
また、洗いすぎは常在菌を取り除いてしまうので、健康な肌から遠ざかるのだとか。
ご自身の身体のことを考えて、お湯洗髪や塩洗髪などをされている方もいらっしゃいます。
また、身近なところでも、シャンプーを使うのをやめたところ、顔の肌の調子がよくなったという方もいらっしゃいました。
身体についての情報はたくさんありますし、身体についての常識というべきこともたくさんあります。
これらを聞いたり見た時に鵜呑みにせず、「本当かな?」「なぜ、そういうことが言われているのかな?」ということを考えていただきたいのです。
情報の中には、発信する側の思惑が絡んでいることもあり、本当にあなたのことを考えているわけではないものも含まれていることがあるからです。
肌や髪について考えるならば、外側だけで対処するのではなく、食生活や生活の見直しということも大切です。
さらには、きちんと身体の内側の老廃物を出せる身体になっているかもチェックしていただきたいのです。
体温を上げることができるか、汗をかくことができるのか、便秘になっていないかなどの視点です。
考えていくと、身体をパーツでとらえるのではなく、全体としてどう動かしているのか、身体を通して何をしようとしてるのかという、あなたの生き方の問題にまでなっていくこともあるのです。
世間一般の常識から自分の身体を考えるのではなく、ぜひ、自分の身体を出発点にして考える習慣をつけてください。
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