身体は鍛えるな!

 

  身体を鍛えることは、よいことなのか?

ふとしたことで体力の衰えを感じ時や、仕事で疲れやすくなった時に「鍛えなければ」と思うことはないでしょうか。

 

実は、白金台「ピタゴラスの手」では、「そもそも、体は鍛える必要があるのだろうか?」ということを、施術などを通して考えることがあります。

 

「身体を鍛える」と言いますが、鍛え方を間違えると故障につながることがあります。

スポーツ選手で筋トレを導入したら故障しやすくなってしまった、という方もいらっしゃいました。

鍛えたら成績や成果につながり、体力も向上するものだと思われがちですが、どうやらそうでもないようです。

 

例えば、ボディービルダーの話。

ボディビルダーというと、美しい筋肉美の代名詞ともなっていますが、彼らの場合は「見せる筋肉」を鍛えています。

ところが意外なことに、赤信号になる直前、信号が点滅してきたから走って横断歩道を渡る、そんな日常によくある光景でも、彼らは息を切らせてしまうことがあります。

見せる筋肉を鍛えるということが、横断歩道を走って渡る体力にはつながっていないのです。

むしろ、見せるというところに特化しているがゆえに、動かすというところには長けていない体になっているとも言えます。

 

  鍛えるならば、この方法

鍛えれば体力や持久力が手に入るわけではありません。

きちんと目的を持ち、その目的に沿った鍛え方をすることが大切です。

スポーツ選手は、競技に必要な動きからトレーニングのメニューを考えている人が多いようです。

当然ですが、短距離走者と長距離走者では必要とする筋肉も要求される能力も異なります。

同じ「走る」ということを考えても、100m走り切る力と42.195㎞走り切る力では、鍛えるべき部分が違い、体づくりもかわってきます。

 

また、「投げる」という動作も、野球選手のボールを投げる動きと、サッカー選手のスローインなどの投げる動作では求められる結果が違います。

ボールの大きさも異なりますから、まったく別のことをしていると言っても過言ではありません。

スポーツ選手は競技に必要な動作を考え、どの部分を鍛えようとしているのかという目的をもってトレーニングを積んでいるのです。

ランニングなどの基本的な部分に変わりはないかもしれませんが、野球選手はボールを投げたり、バットを振ったりするなかで、サッカー選手はボールを蹴り、走るなかで鍛えている部分が多いのではないでしょうか。

 

では、特に競技などをしていない人の場合はどうしたらよいのでしょうか。

 

実は、日常生活の中で鍛えることができるというのが、白金台「ピタゴラスの手」で考えていることです。

 

おすすめしているのは、「歩くことから始めてみる」ということ。

 

きちんと正しい姿勢で立つことができたならば、歩いてみるということをおすすめしています。

歩くなかで、足にとって必要な筋肉を鍛えることができますし、身体をリセットすることもできます。

 

ここでのポイントはまず、正しい姿勢を身につけてから、歩くということです。

どんなに鍛えることをしていても、正しい姿勢を身につけていないと、身体を痛める原因になってしまいます。

激しく鍛えることよりも、歩くことをおすすめしているのには理由があります。

やはり、プロのトレーナーなどの指導なしに独学で身体を鍛えるのは難しいのです。

 

ジムで筋肉を鍛える場合、自分の鍛えていると思っている筋肉と実際に鍛えられている筋肉が異なる場合もあります。

スクワットひとつでも、大腰筋を動かしているのか、大腿四頭筋を動かしているのか、あなたは判別がつきますか?

トレーナーに実際についてもらって、「いま、違う部分を動かしましたね」などとひとつひとつの動きを指摘してもらいながら、きっちりとトレーニングをしていくのが理想的です。

我流で鍛えるのは、本当に鍛えているのか、身体を壊しているのか、紙一重なところがあります。

それならば、安全性の高い「歩いて、日常生活の中で鍛える」というところがよいと考えるのです。

 

  自然に身につくもので、よしとする

「身体は鍛えるな」というと、びっくりされるかもしれませんが、まったく歩いたり動いたりせずに、筋トレだけをしている人がいたら不自然に感じないでしょうか。

それに近い鍛え方をしている人もいらっしゃるので、要注意です。

 

まず、日常生活の中で歩いたり、動くことで、あなたの生活にあった身体を鍛えていくことができることでしょう。

 

例えば、大工さんやとび職の職人さんたちは、仕事をするなかで、その仕事にあった身体をつくっています。

高いところでも身軽に移動でき、材木なども持ち上げるのに必要な筋肉などは、トレーニングのなかで培われたものではなく、仕事をするなかで身についているものです。

 

同じように、日常生活のなかで必要な動きをすることで、必要な部分が徐々に鍛えられていくというのが理想的なのです。

 

スポーツや競技をしていない方は、ぜひ、日常生活の中で歩くことから始めてください。

体力の衰えや、疲れやすさを感じている人にこそ、取り組んでいただきたいことでもあります。

 

「ワーニッツ」のプログラムの中で、「歩くための身体づくり」「走るための身体づくり」というテーマでの施術も対応しております。

身体の基本的な動かし方ができるようになることで、日常生活の動作から競技に向けた身体づくりまで、お客様の必要とされる身体の動きやパフォーマンスの向上をつくっていくことができます。

お問合せ、ご連絡お待ちしております。

 

 

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