【ストレートネックの原因】
最近、「赤ちゃんが立ち上がり始める時期が早い」ということを聞きませんか?
「最近の赤ちゃんは成長が早い。もう、つかまり立ちをはじめている」
お孫さんやご近所のお子さまをごらんになられて、そんなふうにおっしゃっている話を時々耳にいたします。
一般的には、生後9〜10ヶ月ころからつかまり立ちを始める頃です。
最近では7ヶ月ごろからつかまり立ちをはじめるお子さまも多いようです。
一般的に成長が早いというのはよいことのように考えられています。
ところが、成長のひとつひとつが体にとって大切なもので、ハイハイにも重要な意味があります。
ハイハイをしっかりすることによって、首や腰の骨に脊椎のカーブが形成されていきます。2本の足でしっかりと立つ準備が始まっているのです。
ハイハイをしてお母さんを見つけ、歩み寄っていく動作、そしてしっかりと手足で体を支えて動き回る動作が、腕の力、腹筋や背筋を鍛えていくことにもなります。
ハイハイの時期が短いとこの首や腰の脊椎のカーブがしっかりと形成されません。
しっかりと腕で支えて、バランスをとりながら立つことができないと、足への負荷を増やすことにもなります。
それは、後々の成人したときの姿も影響することでしょう。
つまり、大人になるための体づくりは、生まれたときから始まっているのです。
お子さまの成長の早さは、ご両親にとってとてもうれしいことでしょう。
ですが、お子さまの将来の健康や、体のことを考えると、早く歩き始めることよりも、しっかりとハイハイすることのほうが大切なことなのです。
大人になってからの体のトラブルには、パソコンやスマートフォンの使いすぎが原因と言われるものがあります。
ストレートネックもそのひとつ。
これも、もしかしたら大人になってからだけの問題ではないかもしれません。
首の骨は、後ろに向かってのカーブがついている部分です。ハイハイをしっかりすることで形成されるカーブです。ストレートネックとは、本来カーブがついているはずの首が前方に延びきったような状態になることです。
この状態が続くと、首のカーブの問題だけではなく、結果的に姿勢が悪くなり、肩や腰などにも影響を及ぼします。
体の不調の原因は人によって差はあります。小さい頃から体をしっかりと成長をさせていくことができると、正しい姿勢をつくっていくことにもつながり、結果的に、トラブルの少ない健康な体になっていくことでしょう。
お子さまの将来の健康を考えると、成長の早さよりも、しっかりとハイハイをさせて、土台をつくっていくことのほうが重要です。
とはいえ、子どもの時にしっかりとした身体の土台をつくることができなかった場合、どうしたらよいのでしょうか。
身体の土台づくりということろで「ピタゴラスの手」では、「ロルフィング」「ワーニッツ」の二つのプログラムを中心にお客様の体づくりを応援しております。
腰痛や肩こりなどの痛みを取る、不調を治すだけではなく、健康に生活ができる土台づくりを整えていくことが大切だと考えております。
その方が、お客様にとって、長い目で見て大きなプラスを生み出すからです。
ハイハイの時間にまで戻って人生をやり直すわけにはいきませんが、今からできることで体の土台づくりをしていく。
そんなお手伝いをできればうれしいです。