重力は敵か味方か
「重力には逆らえない」は本当か?
40歳を過ぎて、頬の肉がたるんできたのを鏡で見るたびに、ため息をついたり、夕方になると足のむくみがひどくなって「だるいな~」と思ったときに、「やっぱり重力には逆らえないんだ」なんて感じることはないでしょうか。
また、腰痛で悩む時には、「人間って二足歩行が向いていないのでは?」と思われる人もいらっしゃるかもしれません。
二足歩行は身体に負担がかかっているから、腰痛になるのではないのか、というようにです。
つまり、「人間の身体の構造と住んでいる環境がミスマッチなのではないか」という疑問が、なんとなくあるのではないかと感じるわけです。
では、宇宙に行けばよいのかというと、そういうわけでもなさそうです。
宇宙飛行士の日常生活には、毎日1時間程度の筋トレや運動の時間が取り入れられています。
それだけの運動をしても、地上に戻ってくると筋力が落ちているのだとか。
宇宙では骨の量が減る速さは地上の10倍、筋肉については2倍と言われています。
これは、老化にも似た現象です。
また、宇宙ステーションでメダカやマウスの飼育や鶏の卵を孵す実験が行われたことがあります。
微重力環境で生物の飼育実験を通して、骨の減少が進む仕組みや、重力のあるなしが生物に与える影響について研究されているのです。
こんな話を聞いても、だからどうした、となりそうですが、ここから考えられることがあります。
それは、重力は人が生きていくうえで、味方かもしれないということです。
重力があるからこそ、人間の背骨もしっかりと形成され、いまの身体の形を保ち、動くことができるとも考えられます。
また、二足歩行できる人間の身体は、地球という環境で生きるために適した身体であるとも考えられるのです。
頬のたるみや、足のむくみ、腰痛ということから考えると、「重力って敵かも」という方向に考えてしまいますが、この考え方が敵なのではないかということです。
マイナスを生んでいる原因は、考え方にあり
ややこしい話ですが、「重力が敵」なのではなく、「重力は敵という考え方が敵」ということです。
「敵」というと過激に聞こえますが、「マイナスを生んでいるのではないか」ということです。
白金台「ピタゴラスの手」では、施術の中で正しい姿勢や身体の使い方などをお伝えしています。
正しい姿勢をとれているか、身体を使えているかというチェックや施術を通しての調整はもちろんいたしますが、考え方もお伝えしています。
考え方をお伝えすることで、身体で学んだことがより深く長く定着しやすいのです。
つまり、「考え方が重要」ということです。
人の身体を決めていくものは、環境や外部の要素もありますが、その人の持っているイメージや考え方にも左右されます。
環境などをガラリと変えてしまうのが難しい場合には、イメージや考え方を変えてみるとよいのです。
身体は素直なので、それだけで身体の動きや感覚が変わるなど、変化が出てくることがあります。
ストレートに「重力は味方」「今の身体と環境は合っている」と考えられないなら、「重力は敵ではないかも」と考えることから始めてみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、身体を軽く感じるようになったり、むくみが少なくなったりということもあるかもしれません。
なかなか一人では、正しい姿勢を整えたり、どのように身体に対する考え方を変えていったらよいのかわからないという人は、ぜひ一度、白金台「ピタゴラスの手」の施術を体験してみてください。
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