身体について考える。過信と信頼の違いとは ?

身体を信頼することと

前回、身体を信頼することについて書きました。
身体を信頼することが、あなたの身体を整えることに大きな影響を及ぼしているにもかかわらず、身体を信頼していない人が多いようにも感じている、という内容です。

不調から回復するために大切なポイントを一つに絞り込むならば、「自分の身体を信頼すること」なのです。

しかし、たくさんの情報に振り回されて判断、決断ができない、ということはないでしょうか。

また、信頼はしていないけれど、過信をしている人も多くお見受けいたします。

不規則な生活や、無理な働き方をしても「大丈夫、大丈夫」と言ってその習慣を続けること。
運動不足、食べ過ぎなど、身体によくないとは思いつつも、そのままの生活を続けること。

こうしたことは、「信頼」と言わず「過信」と言います。
過信と信頼は、まったく別物なのです。

あなたは、ご自身の身体を信頼しているでしょうか。
それとも過信しているだけでしょうか。
身体のことを考えたり、身体の習慣のことを考えるならば、時々振り返ってみたいポイントです。
信頼しているつもりが、過信していたということもあるかもしれません。

過信しすぎると、無理がたたって病気や身体の不調を呼び込みます。
健康に自信がある人が病気になるパターンは、過信によるものが多いのです。
逆に、健康に自信がない人は、身体の微妙な変化を感じ取り、対策をとることが多いために、大病をせずに長生きをされることもあります。

信頼はコツコツ築くもの

過信ではなく、信頼するためにどうすればよいのでしょうか。
まずは、習慣の見直しから始めてはいかがでしょうか。
食事や運動など、無理をしていると感じたら軌道修正することが大切です。
そしてご自身の身体と少しずつ信頼関係を築いていってください。

あなたが「こうしたい」とイメージすると、身体の方は訓練していなくても、そちらの方向へ近づこうとしてくれるものです。
イメージをして、そちらに近づく、ということを繰り返すことで、身体があなたに応えてくれるということを実感されることでしょう。

白金台「ピタゴラスの手」では、施術を通して、あなたのイメージと体の動きを合わせていくこともしております。
例えば「呼吸」という、当たり前に行っているつもりのことでも、肺の全体を使っていない人もいます。
そこで、肺全体を使って呼吸をするイメージをお伝えし、呼吸がどの部分に入っているのか、いま、どの部分を動かしているのか、ということを実感していただきながら動きを確認していただくと、次第に使えなかった部分が使えるようになっていくのです。

このように、身体に「このような動きをする」「このようにしたい」というオーダーを出して、その動きに近づけるということを繰り返すことも信頼を築く方法のひとつです。

ロルフィングでは身体の構造の再構築をしながら、ワーニッツでは習慣性の見直しという観点から、身体の信頼関係を築く方法をお伝えしています。

「身体の声を聴く」と言いますが、人によっては、そうしたことも感じていただけるかもしれません。

ひとつひとつの動きを丁寧に確認していくのは地味な作業にも思えますが、身体との信頼関係を築いていくには良い方法です。

ぜひ、あなたもご自身の身体と対話をし、身体を整えていくことを積み重ねてみてはいかがでしょうか。
過信を捨てて、身体を信頼するということを実践してみてください。
施術をご体験いただくと、より、リアルに実感していただけます。お申し込みは、下記電話番号にお問い合わせください。

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